正確には翡翠ではなく、クロム透輝石の一種であり、クロムを1%ほど合有することにより淡い緑色を発色しています。
硬玉でも軟玉でもなく、しかしヒスイの特徴である織物状の構造をしていることや、色目や透明感などが翡翠に遜色ないことが認められ、番場猛夫博士(当時地質調査所)が、宝石学会誌に論文を公表したことにより、硬玉、軟玉につぐ「第三の翡翠」として世界で認められました。
しかし、すぐに資源は枯渇し、1970年代をピークに忘れ去られようとしております。
今後「幻の翡翠」として然物マニアの注目を浴びることは必至です。
他の成分としては、黒い斑点がスピネル。
灰クロム柘榴石や、ペクトライトなどの角閃石類を確認することができます。
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