伊勢宮忠では永きにわたりタツノオトシゴを子授け・安産の御守として皆様にお届けしてまいりましたが、ワシントン条約による規制にも関係し、希少なタツノオトシゴを入手することができなくなり製作ができなくなっておりました。
その後も伊勢宮忠の「竜のおとし子」が手元に届いてから子供が授かった、安産だったなどの声を頼りにこの御守を求めてご来店いただく方やお問い合わせの電話、メールをたくさんいただきましたが、その度に事情を説明し残念をお掛けしておりました。
古来より日本において「竜の落とし子」は、子授け・安産の守り神として崇められ重宝されてきました。ある地方ではカラカラに干したものに装飾を施して安産のお守りとして使われています。
独特なその名前は、姿や形が竜の子供の様に見えることから付けられたもので、「竜」は龍に通じ、神力を持ち、雨を降らせ恵みと豊穣をもたらすとも言われています。
タツノオトシゴはオスが子を産むかのように見えることで有名です。オスはお腹に育児嚢(いくじのう)と呼ばれる袋をもち、メスがその中に卵を産み付けます。卵は袋の中の栄養で育ち、出産時オスは珊瑚の枝などに尾を絡め体を固定し、伸縮運動をしながら一匹ずつ産み出します。
夫婦で協力して子育てをするのは今の夫婦の姿に似ているのかも知れません。
永きに渡り製作してきたこの御守を頂いたり、贈ったりされたお客様の中で子供を授かったとの報告を多くいただいてきました。
何とかお客様の気持ちに添えることができないか・・・
本物のタツノオトシゴに代わる御守の製作ができないか・・・
沢山のお声に応えていきたいと日々思案している中に産田(うぶた)神社様の境内木を使わせていただけることになりました。
弊社女性スタッフを中心に案を出し合い、子授け・安産を願う気持ちに寄り添えるような心のよりどころとなる御守をと、この度の「子授け・安産御守 タツノオトシゴ」の製作に取り掛かりました。
伊奘冉尊(いざなみのみこと)のお墓であるとされる「花の窟(いわや)神社」と対をなす「産田神社」は、伊奘冉尊が火神・軻遇突智尊(かぐつちのみこと)を生んだ場所として子授けと安産・子育ての神様として広く信仰されています。安産祈願のとき、目を閉じて拾った石が細長いと男子、丸いと女子が産まれるといわれています。
紅白の目出度さをイメージし「梛(なぎ/白系))」と「木斛(もっこく/赤系)」を材料に選びました。
この材料は境内木のため、いつでも伐採するということは出来ません。
台風や整地のために伐採した希少な材木です。
また、タツノオトシゴの表情には特にこだわり、親しみやすい、優しい雰囲気となるよう伊勢宮忠の彫刻師が何度も彫り直しては図面を書き直しました。
この産田神社の境内木を使い、伊勢宮忠の彫刻師が心を込めて製作し「子授け・安産 御守 タツノオトシゴ」が生まれました。
■タツノオトシゴの素材について
【梛/ナギ(産田境内木)】
海が穏やかな「凪(なぎ)」にかけ、海の安全を司る御神木として、平安時代から梛に対する信仰が熊野系の神社で始まったとされています。奈良の春日大社、和歌山の速玉大社などの梛が有名です。また、旅の無事を祈って梛の葉をお守りにすることもあります。海運とは別に、梛の葉が縦方向には裂けにくいことから、縁が切れない=夫婦円満、恋愛運がアップする、商売繁盛に繋がるとし葉をお守りにする風習があります。
【木斛/モッコク(産田境内木)】
情愛や人間関係を「持つ、濃く」と言われています。
※アソート商品です。
天然木を使用しております為、色合いや模様の見え方が異なります。
色合い・模様についてはお選びいただけません。ご了承くださいませ。
■サイズ(約・mm) | ■梛(ナギ) 幅32×厚9×長85(参考商品) ■木斛(モッコク) 幅32×厚9×長85(参考商品) ※材質をお選びください。 |
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■重量(約・g) | ■梛(ナギ)/7(参考商品) ■木斛(モッコク)/9(参考商品) |
■材質 | 産田境内木 梛(なぎ)、木斛(もっこく) |
■お手入れの方法 | 乾いた布巾などでカラ拭きしてください。 |
■替え時・処分の方法 | お近くの神社様などでお焚き上げして頂くか、お塩で清め可燃物として処分してください。 |
いただいたご質問にお答えしている、 “宮忠Q&A 一文一燈”もご覧ください。 |
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